僕は生徒に恋をした

家に帰る途中も、さっき見た光景がずっと頭から離れなかった。

いつもの極度のおっちょこちょいの山田と、さっきの姿が、どうも一致しない。

もともとあまりよく知らない生徒だった。

ただ、ここ最近で何度も山田の失敗を目の当たりにしたものだから、勝手に彼女はそういう子だと自分の中で決め付けていた。

もっと知りたい、深い意味はなく、ふとそう思った。

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翌日、俺は同期の林原に声を掛けた。

「…山田?」

「お前のクラスの山田雛」

「ああ、女の方の山田ね」

林原に言われて気付く。
確かに2-Bにはもう一人男子で山田がいたっけ。

「またあいつ何かやらかしたか?」

やっぱり林原の目にも、山田はそういう風に映っているのだと思うとおかしかった。