しばらくして、また真横から
視線を感じた。
そちらの方を向くと、
真剣な表情の亜紀がいた。
「ときに、きよちゃん。」
「(ときに、?)」
「何故先ほどは、吾妻先輩と厳一先輩と話して居たのかね?」
………話し方がおかしいよ、亜紀。
そして、
「吾妻先輩と厳一先輩って、誰。」
「ええーっ!!きよちゃんあの稚架吾妻[チカケアズマ]先輩と坂田厳一[サカタゲンイチ]先輩を知らないのーっっ!!?」
「知ってるけど顔は知らない。」
いつも噂の的の二人の先輩。
この学校では有名な人だ。
噂では、吾妻先輩は
ミルクティー色に染まったサラサラの髪に
誰をも魅了する甘いルックスを持つ
美少年と呼ばれる人。
厳一先輩は、
吾妻先輩とは逆に
真っ黒の短髪に
綺麗に整ったクールなルックスを持つ
美男子と呼ばれる人だ。

