「ん?貰ってたんだよ」 と言って、“それ”を見せた。 「お前、…はぁ。吾妻が悪かったな。」 「え、あー大丈夫です。」 吾妻[アズマ]っていうんだ、この人。 「おいあず、それ返せ。」 「ええー、僕貰ったんだよ。」 二人は言い合いになっている。 「それ、あげます。」 視界のすみに、心配そうにこっちを見つめる亜紀を見つけた。 「友達待ってるんで。」 じゃ、っと言い亜紀の方に走っていく。 二人の先輩の視線に気づかずに。