「本人の前で堂々と嘘つくなよ。」


ぱたぱたと走っていった珠妃ちゃんを見送っていると、


教室から琉くんが出てきた。


「まぁいいじゃん。俺さ、琉くんにお願いがあるんだよね。」


不機嫌な琉くんにできるだけ笑顔で話した。