────────────── 7月4日 ────────────── 君は泣いてた。 『時が過ぎるのが怖い』 『でも、止まっていてほしくない』と。 溢れる涙。 君の頬を伝う。 僕はただ、 君の手を握る。 君の細く、震える小さな手。 僕の手に落ちた涙。 僕はそれを見ていることしか、 それだけしか、 出来なかったんだ。