あたしたちの歩みはすごく遅いかもしれない。
でもこれが、あたしたちらしいということであり、あたしたちそのものなのだ。
今はまだ、手を繋ぐだけでこんなにもときめける。
胸がきゅって締め付けられるような感覚。
連が近くにいてくれることがすごく嬉しくて幸せだなぁって思える。
連に幸せの見つけ方、教えてもらえて本当によかったなぁ。
あたしは繋いだ手を見て小さな声で、ありがとう、と言った。
「何か言った?」
「なんでもない!クレープ食べに行かない?」
「いいね!」
あたしたちは、今日も幸せを探しに行く。
end


