そんな大人びた連の言葉を聞いて、あたしは自分が恥ずかしくなった。 自分が何も考えず、焦った事に。 焦る必要なんてこれっぽっちも無かったのに。 「……連君、」 「ん?」 あたしは自分の手を差し出した。 「手、繋ごう」 「どうしたの?いきなり」 「まずは距離を縮めることからはじめようかなって」 「そういうことなら喜んで」 そう言って連はあたしの手に自分の手を重ねた。