その気まずい空気のなか、あたしは、早くも言ったことを後悔し始めていた。 「……」 「……」 この沈黙わ作ったのはあたしだから、あたしがおわらせるべきだ。 「……やっぱ、なし!」 「え?」 「忘れて!」 本当は、忘れてほしくないけど、この沈黙が続くよりはよかった。 「本当にいいの?忘れて」 「……よくない」 連のやさしい声に、ついつい漏れる本音。 「なら忘れない」 それは、どういう意味でしょうか?