2人の気持ちが通じあったあの日、荒井君はあたしの呼び方を“森下”から“千鶴”に変えた。 『男子で千鶴って呼ぶ奴いないじゃん?俺は千鶴の最初の男になりたいのさ!』 商談混じりで言っていたけど、嬉しすぎて赤面したのを覚えている。 あれから2ヶ月。 呼ばれることには慣れたものの、呼ぶことには……