道を歩けば上から水が降ってくるし、傘を持ってこなかった日には、ほぼ必ず雨が降る。


何もないところでよく転び、あたしの代名詞は“鈍くさい”だった。




世の中幸せなのは一部の人だけ。


その人たちにあたしの幸せは全部取られちゃったんだ。


そう思ってた。


“あたしだけが、我慢すれば”って。




そんなあたしはある日、とんでもない奴に出会った。