「もういいって!!」


政文はそう言って
愛美の手を退け
私の方へと駆け寄って来る。


「麗奈さん!!」


「うざいっ!!」


私は政文に怒鳴り、
プイッと背を向け歩き出した。



政文なんか・・・

政文なんか・・・



「あっ、麗奈ちゃん。
この前の飲み会の話だけど・・・」


同僚が麗奈に話しかけるが、
無視して横を通り過ぎる麗奈。


「あ、あれ!?」


その反応に戸惑う同僚。


いつも冷静な麗奈が
怒りに我を忘れていた。