「退院おめでとうございます」 看護婦さんからそう言われてお辞儀をするわたし そこには父と母もいたが こんなところに長々といる場合ではなかった 「あの、西崎たかおの部屋はどこですか」 看護婦さんにさっそく尋ねる 父と母は顔をしかめる 「ここより1つ上の階で、403号室ですよ」 そんな両親をよそに、看護婦さんは優しく答えてくれた 「ありがとうございますっ!」 そう言い捨てて、わたしは病室を走って出て行った