3年分のキス






病院のベッドで横たわるわたしの横で泣く母
父はそれを慰めるように見つめている


わたしは朦朧とする意識の中で考えた

何か、忘れてる気がする
何か、大切なものを忘れてる気がする


あの事故のとき、わたしは山の奥へと落ちた


わたし?



いや、違う


「わたしたち」だ





「…たかおちゃん!」



わたしは思わずベッドから起き上がった