3年分のキス






「わかんない…」



わたしが辿りついたのは
目が痛くなるぐらい眩しい洋服屋さんだった

たぶん、あるんじゃないかなドレスくらい
こんだけ輝いてるんだし



「お客様、何かお探しですかぁ?」


「あ、えっと……」



いかにもギャル風な店員がわたしに話しかけてくる。

あれ、これは入る店を間違えたのではないのかな
と少しはっとした



「…パーティーに着ていくようなドレスを……」


「え?」


 
店員は少し口元をゆるめてそう言って
馬鹿にしたような目線を送ってきた