「恥ずかしいね、俺」
たかおちゃんは照れくさそうに笑う
寝起き擦れた声がまたかっこいい
「ちょっと起きるのが遅かったみたいですねぇ」
「うるさいわ」
他愛ない会話が続く
この空間がどうしようもなく心地よい
早く、たかおちゃんに会いたい
「…今日、10時に迎えにいくから」
「うん、待ってる」
じゃあまた後でね
そう言ってたかおちゃんは電話を切った
さっきまで彼の声が響いていた右耳がなんだか少しくすぐったくて
彼の声がまだ響いているようだった
そんなたかおちゃんが愛おしくって愛おしくって
胸に携帯を抱き締める
こんなに幸せでいいのだろうか、わたしは

