このひと、わたしのことからかってるんだかどうなんだかわかんないよ ずっとわたしのこと見て笑ってるし なんなのこの人! 「名前は?」 そんなことを考えている途中に突然聞かれてハッとする 「前田心結(Miyu)…」 「心結ってゆーんだ、へー」 聞いといて「へー」って何 あたりを見渡すと、窓から談笑してる母の姿が目に入って 自分がパーティーに戻らなきゃいけないことを思い出した 「わたしそろそろ……」 「大変そうだよね」 わたしが言いかけた途中で彼が割り込んできた