「親……」 たかおちゃんの、親。 ってことは、お母さん来てるのかな。 彼が入院してるときいろいろお世話になったなぁ。 勇気もらったり、胸を貸してもらったり。 できることなら、また会いたい。 「…下の名前、なんていうんだっけ」 わたしがぼーっと何かを考えている時間があまりにも長いからなのか 彼は"どうしたの"、そう言ってくれているような眼差しでわたしを見つめる。 「…心結」 あえて、上の名前は言わなかった。 彼もわかっていると思うし、わたしも彼の前ではいいたくなかった。