って、そういわれても
何を言えばいいのだろう。
悪気もなく、無邪気に笑うたかおちゃんだけど、
その時、確かにわたしは彼の恋人だったわけで。
そのことを彼は覚えてはいなかったけれど。
″その後、元気にしてましたか?″とか?
そんなの、他人みたいじゃない…。
「どうしてこんなとこいんの?」
彼はそう言って笑ったけど、わたしは笑えなかった。
どうして、って。
それは、あなたが記憶を無くして、わたしはどうしようも無くなってお見合いをして結婚したから…
なんて言ってしまいたかった。
もういっそのこと、この場ですべて吐き出したかった。

