3年分のキス






会わなければいいんだ。
会わなければ何も変わらない。

でももし何かの拍子で会ってしまったら?


その時はもう、自分の気持ちを抑えられる自信がなかった。
一度、姿を見てしまえば蓮を裏切ることになりかねなかった。

何が何でも会っちゃいけない。


でも…
もし、会えたら?

前みたいに、前みたいに…、




「…あ」




気が付くと持っていた桃が流しの中に落ちてしまっていた。
おかげでぐちゃぐちゃにつぶれてしまっている。

周りをよく見渡すと、皮がその辺に散らばりまくっている。


わたしはそれを片づけることにした。