会わなければいいんだ。
会わなければ何も変わらない。
でももし何かの拍子で会ってしまったら?
その時はもう、自分の気持ちを抑えられる自信がなかった。
一度、姿を見てしまえば蓮を裏切ることになりかねなかった。
何が何でも会っちゃいけない。
でも…
もし、会えたら?
前みたいに、前みたいに…、
「…あ」
気が付くと持っていた桃が流しの中に落ちてしまっていた。
おかげでぐちゃぐちゃにつぶれてしまっている。
周りをよく見渡すと、皮がその辺に散らばりまくっている。
わたしはそれを片づけることにした。
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