3年分のキス





でも
そう考える思考とは反対に

3年ぶりに目に入った彼の姿に
わたしの顔は熱く、赤くなっていた。


忘れかけていたあの頃の思い出が滝のように溢れてくる。

わたしがさっき見たのは確かに彼だったのだ。
あの頃何度も愛おしいと思った彼の横顔だったのだ。


息もまともにできなくて
わたしは駆け込んだトイレの中で

崩れ落ちるように倒れて、
はやる鼓動と熱を抑えようと必死だった。