蓮がわたしを呼び止める声も聞こえたようで聞こえなかった。 気が付けば息が荒くなってきて、涙も出ないのに嗚咽が止まらなくなった。 どうして、たかおちゃんがいるのだろう。 今日はわたしの家のパーティーのはずだ。 蓮の知り合いしか来ないはずなのに。 どうして、どうして、どうして 彼はもういないはずなのに。 わたしの前には現れないはずなのに。 もう二度と会えないはずなのに。 あの時で、彼が退院したあの日で、わたしは彼の前から姿を消したのに。 まさか彼のほうからわたしの前に現れるなんて。