3年分のキス






「いつもお世話になっております」



次々とお見えになるお客様ひとりひとりに
粗品を渡しながら笑顔で言う。

今玄関にいるのは、私と蓮と、向こう側に私の父と蓮のお父さんだ。


続々と、高級車が現れてしゃきっとしたスーツを着た男の人や
綺麗なドレスを身にまとった女性が降りてくる。

中には蓮の同級生と思われる、普通にスーツをまとった男性もいた。


ありがとうございます、お世話になっております...
この言葉を何度も繰り返す。




「いつもお世話に.....」



ここまで言って、声が詰まった。


わたしは向こう側で粗品を受け取る男性に、目を奪われてしまったからだ。