しばらくして父が乾杯の音頭を取りパーティーが始まった。 わたしはたくさんのお金持ちのところへいって お母さんと一緒に挨拶をして回った 「はぁ……」 思わずため息が出る わたしには関係もない人たちに "いつもありがとうございます"だの"お世話になってます"だの 愛想笑いして言わなきゃなんないなんて めんどくさいにもほどがある まぁ、家に帰ればこの愛想笑い地獄からも抜け出せるわけだし もう少し耐えるしかないんだけどね やっぱり疲れる 愛想笑いしようにもどうにも口角が上がらなくなってくる