「おかげさまで、順調ですよ。もう荷物も片づけ終わりましたし」
「そうか、それはよかった」
と言って父はわたしたちの元から続々とやってくる参加者に挨拶をしにこの場を去って行った。
こんなパーティーは小さいころから何度も参加してきたけど
毎回100人ぐらいの人が集まる
何回みてもすごい人数だ
「そのドレス、どうしたの?」
母がわたしに尋ねる
「そんなドレス…私買ったことあったかしら?」
「あ…いやっ…」
またあの笑顔が浮かばれる
心なしか顔が少し赤くなる
「自分で買ったんですよ、お母さん」
ちがうけど。

