彼の車に乗るのはもう慣れたものだった 最近車の免許をとったばかりらしく 最初のころの運転はとても危なっかしかった でも今では上達が伺える わたしのアパートまでの細い道も楽々彼はクリアしていって 家の前までたどり着いたのだった 「今日は、ありがとう」 彼の顔をみつめた そしてふわっと笑ってみせた 彼はやっぱり照れくさそうに下をむく じゃあ、おやすみなさい そう言って彼に背中を向けて車から降りようとしたときだった 彼がわたしの腕をつかんで引き止めた