「ご、ごめんっ。遅くなった」 走って走ってたどり着いた待ち合わせ場所 10分ほど遅れてついてしまった 藤原さんの姿が見えた瞬間さらに速度を上げて駆け寄る おかげで息が途切れ途切れになっている 「焦りすぎ」 出会ったころは二人とも敬語だったけれど 今では同い年ってこともあってタメ語で話せるほどだ ただ、名前はまだ苗字にさん付けなのだけど 「全然待ってないから」 そう言ってほほ笑んだ彼はわたしの手を取って歩き出した