目を開けると畳の部屋の真ん中にスーツを着た男の人と袴を着た女の人がいた 男の人のほうをみると目があって一礼をした するとすぐに 「はじめまして、僕、藤原……」 男の人は立ち上がって何かを言おうとしたけど 立ち上がる途中に机に膝を打った模様 いいかけた言葉を放り投げて、床にうずくまっている 「…ふふっ」 なんだかおかしかった お金持ちの坊ちゃまだっていうからもっと堅苦しい人かと思ってたのに 気が付いたらわたしの口元は緩んでいた 母は少し眉間にしわを寄せていたけれど