荒い呼吸しかできなくて 全身にかいた汗を洗い流すためにシャワーを浴びる そして唇にまとわりつく彼の感触を洗い流す 夢の中でわたしは彼に愛されて 思い出すのは彼のぬくもりばかり でも目が覚めるとそこに彼の姿はなくて まだ肌寒い空気がわたしを包むだけだった シャワーの音にかき消される激しい鼓動を感じながら 自分の頬をパチン、と叩いてみる 「…いった」 本当は、この世界が夢ならばいいのに そう思うわたしをよそに頬はしっかり赤くなっていた