「…結婚、しよう」 ぼんやりとした人影に何度もそう囁かれ ありえない夢の中に入ってしまう直前で目が覚めた 朝だ 開けっ放しのカーテンからは容赦なく春の日差しが差し込んでくる 目が眩んで、一瞬倒れてしまいそうになりながらも ベッドから体を起こした 今日は、お見合いの日だ わたしの、幸せな未来への第一歩 なのに ここ最近毎晩毎晩みてしまうあの夢 毎朝起きる度 手の震え、額には冷や汗をかいている 心がえぐられそうな気分だった