彼の言葉にふっと微笑んで 最後の言葉を探した 何を言えばいいのだろう あわよくば わたしの気持ちを伝えたいところだけど わたしは彼と明日から他人にならなければいけないから 一度目を閉じて 彼の顔をもう一度見つめた もう、これで本当に最後 「…じゃあ、また」 そう言って顔を上げたとき わたしの目からは涙がこぼれていた 彼の顔を焼き付けるように見つめた 「ま、また…」 彼がそう言い終わったときには わたしは病室を後にしていた