そんなことを 今たかおちゃんに言ってしまえば わたしを知らないたかおちゃんからすれば ただの変態になりかねなかった 「わたしを知らない、たかおちゃん…」 その言葉の響きがとても虚しかった 彼に会えても会ってないような この感覚が永遠に続くと思うと わたしの心臓が持たなかった 新しい人生を歩む権利のある彼を 過去にとらわれたままのわたしが制限することができるだろうか そんなこと、許されるのだろうか 「……」 そしてわたしは静かに決意を固めたのだった