今日は たかおちゃんのところに行こう そう決めた日の朝、母から電話がかかってきた 「…もしもし?」 「あぁ心結、おはよう」 相変わらず声のトーンが低めの母は なんだか深刻な雰囲気をかもしだしていた こんな朝っぱらから何の用だろう 「西崎さんの、様子はどうなの?」 そう思っていると母に突然そう聞かれ 胸がどきっとする ふいに昨日の写真の彼の笑顔が蘇る 「…まぁ、まぁじゃない?」 残像をかき消すようにわたしは言った