茶色い封筒を開け手を入れて わたしの手が一番に手に取ったのは一枚の紙だった 達筆な文字で字が並べられている "前田心結さん たかおのカメラにデータが残っていましたのでお送りします 最近病院に姿を見ないので心配しております 私はあなたの味方ですよ 西崎恵美子" 「…たかおちゃんの、お母さん?」 おそらくそうだろう わたしのためにわざわざ送ってくれたのか わたしは手紙を置き、封筒の中にもう一度手を入れる