その後、わたしはたかおちゃんに会わず 家路へとついたのだった 「…結婚しようって、言ったのに」 あの日の夜のことを思い出して呟く 夜空を見上げると満天の星空に 綺麗な満月がぽっかりと浮かんでいた もう彼の頭の中にわたしにプロポーズしたことすらなくなっているのだろう もしこのまま、彼がわたしのことを思い出さなかったら 彼はわたしのいない人生を歩んでいくのだろうか わたしじゃない人と、一緒に歩いて行くのだろうか そんなこと、考えたくもなかった