「あの、えっと……」
「ずっと迷ってたでしょ?ここに何時間いるつもりなの」
彼は笑いながらそう言った
明らか、わたしと同年代ではなさそうなのに
子供みたいな無邪気な笑顔だった
「みられてたんですねぇ……」
「うん、ずっと見てた。いつになったら出るのかなぁって思ったらなんかおもしろくって」
あれ、もしかしてこれわたしからかわれてる?
ってゆうか誰だろうかこの人
わたしこんな年上のダンディな男性と話したことなんてあっただろうか
でも、どっかで顔みたことあるような気もする
「困った顔しないでよ、別に怪しいおじさんじゃないから」
そんな無邪気な笑顔、怪しくないことぐらいは見ればわかるんだけどね…

