3年分のキス





「おはよう…」



たかおちゃんは、もう既に起きていて
体を起こしてわたしのほうを見ていた

軽く会釈をされて、わたしの心は痛み始める




「…昨日の?」



たかおちゃんは不思議そうな顔をしてわたしを見る

どうしても、目が合わせられなくて
目を合わせてしまうと泣きそうで
下を向いて何も答えられなかった



「あの、大丈夫でしたか?昨日」



下を向き続けるわたしに優しいことばをかけてくれるたかおちゃん

記憶をなくしても、たかおちゃんはたかおちゃん
やっぱり優しいんだね