3年分のキス






「……」



わたしは着信の相手が誰かも確認しないまま携帯を耳にあてる

もしもし、そう声を出そうとしたけど
声が涸れて掠れてうまく言えなかった



「もしもしー?心結?」



女の人の声
その声の主は大学の友達の麻耶(Mana)だった



「あぁ、うん」


「怪我、大丈夫?」


「うん」



簡単な返事しか返すことができなくて、麻那に申し訳なかった