そして僕は目覚めた。

いつもより早いが、まぁいいか…

制服を着て、ボサボサな髪を櫛で解いた…。

あんまり変わらなかったけど、そこは妥協した。

下に降りても、母は居なかった。


少し気になるが…いつもの事なので、気にせずに学校に向かう事にした


靴箱がわからなかったので、一番下の誰も使ってなさそうな場所に置いた

クラスは覚えてるが、席を知らない…と、どうしようか不安に思っていると

『おはよ。』

とクロノスがクラスの前に居た。

『席わからないだろうから、待ってた。』

手を挙げ、小さく微笑む

『あ、ありがとうっ』

凄く安心した。なぜか、クロノスが居ると落ち着く。

そして、クロノスが席に案内してくれる。

『隣は慧(けい)な。俺の友達。』

と、色々教えてくれた。

だんだん、クラスメイトが増えてくるにつれ、こそこそみんなが僕を見ながら笑ったり、驚いていたり…話しをする。

クロノスの友達も、驚いた様子だった。


ホームルームが始まり…担任も驚きながらもわざわざ拍手してくれた。

そして、授業も順調に進み。

昼休みになった

『クレイス、三人で食お。』

とクロノスから誘われ、席を合わせ、慧くんとクロノスと食べる事になった。

『先生に呼び出された…どうしよう』

『大丈夫だって。ちょっと話すだけだろ』

『あ…、あのね…』

慧くんが控えめに声をかけてくる

『担任ね…ゲイだから、ちょっと気をつけてね。』

『あぁ…お前、前危なかったらしいな…』

『うん…よくわからないけど…』

『あいつ、童顔系が趣味みたいで、傲慢っつーか…強引な奴だから』

『わかった…ありがとう…』

げいって何だろうと思いながらも常識知らずみたいで恥ずかしかったので、聞けなかった。