ふすまが開き、すらりとした体躯と凛々しい顔立ちの若武者が部屋に入ってきた。
「ご苦労様。で、どうだった?」
近藤は胡坐で窓枠に肘をかけただらしない格好のまま、手をちょいちょいと振り斉藤に座るように促す。
「では。・・・局長、場所がわかりました。奴ら池田屋に集まってます」
「イケメンはおるかい?」
「はい、ガチムチからかわいい系まで選り取りです」
「きゃっほー!ギザ発情!いざ、池田屋合コンにアポなし合流するぞ!」
異常興奮した近藤は飛び上がり雄叫びを上げた!
「いよっ、局長!ガチムチダーリンダーリンプリーズ!」
斉藤が変な歌で近藤をはやしたて、近藤も変な踊りで答える。
(斉藤・・・まさか貴様までもが!)
土方は厳しい表情で成り行きを見守った。