顔色を変えずにスラリと口にだした杉山君の言葉

好きになれ?意味わかんない、え、あ、ぅえ?

あたしは一瞬時間が止まったんじゃないかって思った

動きがフリーズしても、あたしの体はどんどん火照ってるような感じ・・・

心臓が何回転もまわってる気がして、胸が痛いほどになった

好きになれってことは、杉山君は・・・?

「あのさ」

そういってあたしの手を引っ張ってどこかへ連れてく

「ゃっ、ちょ・・・っ!」

振り払おうとしても、力が強すぎて振り払えない

杉山君の、顔が見えない

どんな顔をしているか------------・・・

ガラッ

色々考えているうちに、杉山君はどこかのドアを開けたようだった。

保健室 というプレートがある。

なんでここにきたのかな?

「杉山君、もしかして具合悪いの?怪我した?大丈夫?」

杉山君はドアを閉めながら、あたしの顔を見つめた

目線が合って、絡みつく。

・・・今顔ハッキリとみたけど・・・杉山君・・・

すごく・・・カッコイイ・・・!!

こ・・・これがあのイケメンってやつなんだ!

「あのさ、杉山ってダサいし、下の名前で呼んでくんない?」