そんな 暮らしが 一年くらい続いただろうか・・

わずかな退職金も 失業保険も 底が見えてきた

贅沢な暮らしを していたワケではないのだが

仕事もせず 酒びたり では 金は減るだけ だ


ハラが減ると パンにマヨネーズをつけて食った

ニンジンとか 皮も剥かず そのままかじっていた

焼酎だけは 切らさなかったな

近所の酒屋まで歩いていって  一番安い ヤツを・・


遊びに出掛けるコトもないから

車は駐車場に 停めたまま ガソリンを入れたのは かなり前

エンジンかかる かな   どうでも いいかな


通帳の残高が だんだん 気になってきていた



”働く か・・”

求人情報誌から 派遣会社に登録してみた

工場勤務がいいかな・・


電話して 紹介してもらい 久しぶりに また働き始めた

特技も 資格も 何も無かった のと

あまり 人と 関わりたくもなかったから・・

電気メーカーの工場の仕事

久しぶりの 社会復帰だな


機械相手の仕事は 思っていたよりは 楽だった

慣れるまでは からだは キツかったけれど

人と 話をしなくても よかったから・・