しかし、斗亜くんは私の答えに満足したのか、

勝ち誇ったような顔で「そっ」とだけ言って、また歩き出した。

「ま、どっちみちあんたに拒否権はないけど。」

さっきの表情はあっという間にいつもの意地悪な笑みに変わる。

いやいや、変わりすぎでしょ!?

その余裕そうな声にやっとだまされたんだと気づく。

斗亜くんは何事もなかったかのように廊下を進んでいく。

もちろん私の手を握ったままで...

なんだかこの合宿、とても危険な予感です。