ずっとずっと昔

イギリス行きを告げられて泣いていた事があった

悲しくて悲しくて

一人で丘の上で泣いていたんだ

そんな時、あなたが現れた

「何泣いてんの?」

私の前まで来て、座り込んでいた私と視線を合わせるようにかがむ。

初めてみたあなたは

とてもきれいな顔で

黒髪のよく似合う小さな男の子だった