登場人物のそれぞれの自己否定を書きまくって、昨日の夜自分の投影に気づき、なんで書いてるのかを深夜に寝ながら自問自答していた。

 急に吹き出すような快楽に支配される。気が遠くなるような快感で満たされる。ああ、これだ。この感覚が欲しかったんだ。能動的に味わってしまえば苦しさなど吹き飛ぶような陶酔に見舞われる。殺人者である自分、死神である自分、当然、悪魔である自分、それらは、快楽だ。快楽であることを否定していることが自己否定だ。それは恐怖に満ちている。恋人のペニスを切り取る夢を見る。子供を五人殺して埋めた夢を見る。恐怖で叫びながら目が覚める。だがもう遅い。私はそれだ。ただそれだけだ。

 あまりの唐突な快感に夜中に布団の中で哄笑していた。笑いが止まらない。自己否定で苦しんでいる事自体が快感なんて、なんて素敵なんだろう。

 満足だ。途方もなく満足だよ。