カエルを壁に投げつけた王女みたいな忿怒でヌルイこと言ってるそいつを蹴り倒す。どうでもいいことなのかも知れないが、どうでもいいことというもうその時点でもう充分だろ?愛してた。そうだそんな気持ちがまだあったのが奇跡だった。だがもうどうでもいいこと。どうでもいいというそのこと自体が僕のゴール。
納得してしまった。今度は納得した。意味はない、理由もない。それはもう腐り落ちたリボンのように元に戻る必要がない。さようなら。もういいだろう。もういいんだってさ。僕は最後の礼を言い、カエルが王子に戻った姿も見ること無く、袖に消える。

幕だ。ありがとう。