ニヤニヤと笑みを浮かべるヴリトラ。

「あー大丈夫大丈夫、君らのデートの邪魔はしないし、目障りなら姿さえ見せないよぉ?ただこっそり尾行して撮影さえさせてくれればいいからぁ…キスの時だって、雰囲気壊さないように近くの茂みから隠れて撮影させてもらうからさぁ」

「きききき、キスなんてしませんからっ!」

まくし立てるアルフレドに。

「し、しないのか……?」

上目遣いで小さく呟く筱萠。

「え…………?」

かたまるアルフレド王子。

やるな筱萠、そう来たか。

周りで見ている三人はニヤニヤするばかり。