(し、紹介って誰にっ?)

アリスカ二度目の驚愕。

あの大人しい眼鏡男子が、こんな大胆発言をするとは夢にも思わなかった。

(紹介ってご両親に?ロシア人だよ私!ビックリさせちゃわないかなっ!まさか…私達まだ高校生だもの、きっと向こうの友達か誰かにだよね!で、でも、お母様の実家に行くんだから、やっぱり…)

『ど、どうしますかアリスカさん…本当、無理なら全然断ってくれていいんですけど…』

「ううんっ、行く!行くよ!是非お邪魔させて!」

やや上擦った声で、アリスカはOKした。