「いい所に来てくれたぜ小夜!」

まさしく小夜が天使に見える龍太郎。

「事情は説明できねぇが、俺大ピンチ!この縛ってる縄どうにかしてくれ!」

『えっ?あ、うん!わかった!』

言われるままに龍太郎の背後に回って縄を解こうとする小夜。

『んしょっ、んしょっ…あれっ、あれっ…』

小さな手を使って、何とか縄の結び目を緩めようとする。

が、何で固結びとかしてあるんだ、この縄。

結び目がきつすぎて解けない。

「は、早くしてくれ小夜!理由は言えねぇが時間がねぇんだ!」

急かす龍太郎。

このままでは、小夜の目の前で漏らすという最悪の結末を迎えてしまう。