普段は酒に飲まれて前後不覚になる事などない翡翠も、今日ばかりは羽目を外しているのか。

一升瓶を抱えたまま横になっている。

スゥスゥと寝息を立てる翡翠の顔を見ながら。

「すーがスゥスゥ…ぷくく!」

雪菜ばりに、しょうもない駄洒落でもツボにハマって笑うこはく。

見れば彼女も瞳が焦点を失い、トロンとしている。

いつも以上に目元が赤みを帯び、艶やかな唇が潤みを増す。

何ていうかその、色っぽいし艶っぽい。

人妻万歳。