家に帰って過呼吸になっていたことに気がつく。


そうか、雪野はアイツとそっくりなんだ。


整った顔
ハスキーな透るような声
気さくな話し方
大げさなジェスチャー


すべてが・・・すべてがそっくりなんだ。


てことは、アイツのように私を裏切るの?


そんなの分かるわけが無い。別人だし、、、。


けれど・・・。


右肩の傷がうずく。


こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい・・・


「落ち着け、落ち着け・・・。大丈夫。」


自分に言い聞かせる。